「そろそろ転職を考えていて」
そう伝えただけなのに、気づけば3社分の求人が送られてきた。
「まだそこまで考えてないんですが……」と伝えると、少し困ったような空気が流れた。
そんな経験、ありませんか。
もしあるなら、先に伝えておきたいことがあります。
その違和感は、あなたがおかしいわけではありません。
その違和感、実は自然な感情です
「まだ求人を紹介してもらう段階じゃないのに、話が進んでしまった」
「甘えてるだけなんじゃないか」
「みんな普通に転職活動してるのに、自分だけうまくできない」
そんな風に、自分を責めてしまう人は少なくありません。
でも、その感情は情けないものでも、甘えでもありません。
むしろ、自分の状態を正直に感じ取れているということです。
まずはその感覚を、否定せずに置いておいてください。
転職エージェントは、実はとても便利な仕組み
誤解のないように伝えておくと、この記事は転職エージェントを否定するものではありません。
「転職する」と決めていて、あとは良い求人を効率よく探したい、という段階の人にとって、エージェントは非常に心強い味方です。
- 非公開求人にアクセスできる
- 条件交渉を代わりにやってもらえる
- 書類選考や面接のサポートが受けられる
これらは、一人で転職活動を進めるより圧倒的に効率的です。
エージェントという仕組み自体は、うまく使えばとても価値のあるものです。
違和感の正体は「タイミングのズレ」
では、なぜ違和感を覚える場面があるのでしょうか。
理由はシンプルで、転職エージェントは「転職したい人」を前提に設計された仕組みだからです。
エージェントは、求人を紹介し、マッチングを成立させることで成り立っています。
そのため、相談を受けた時点で「転職する」という前提で話が進んでいきやすい構造になっています。
もし、あなたがまだ
「転職するかどうか、正直分からない」
「話を聞いてほしいだけで、次のステップに進みたいわけじゃない」
という段階だとしたら、エージェントとの間に自然とズレが生まれてしまいます。
これは、エージェントが悪いわけでも、あなたが悪いわけでもありません。
単純に、今のあなたの状態と、エージェントという仕組みの前提が噛み合っていないだけです。
エージェントを使う前に、必要な準備
転職エージェントを最大限に活用するためには、実はその手前にもう一段階、必要な準備があります。
それは、「自分が今、何にモヤモヤしているのか」「転職以外の選択肢も含めて、本当はどうしたいのか」を、一度整理することです。
この段階を飛ばしてエージェントに相談すると、
- 話がかみ合わないまま求人紹介が進んでしまう
- 「本当はこうじゃなかったのに」と感じながら転職活動を続けてしまう
- 結果的に、また同じ違和感を抱えたまま転職を繰り返してしまう
ということが起こりやすくなります。
先に自分を整えてから使う。
それだけで、エージェントという仕組みは本来の力を発揮してくれます。
「相談」という、もう一つの選択肢
そこで必要になるのが、転職を前提としない「相談」という選択肢です。
- 今の職場を続けるべきか
- リハ職を続けるべきか、別の道もあるのか
- そもそも自分は何にモヤモヤしているのか
こうしたことを、転職ありきではなく、フラットに話せる相手がいると、状況はずいぶん整理しやすくなります。
そして、話しているうちに気持ちが整理できたら、そこから初めてエージェントを使うのも、当然良い選択肢です。
「相談」と「エージェント」は対立するものではなく、順番の違いだと考えてもらえたらと思います。
こんな人に向いています
- 転職エージェントに、話を聞いてもらうつもりが求人紹介が先行してしまった経験がある
- 転職するかどうか、まだ決めきれていない
- 誰かに、フラットに話を聞いてほしいだけ
まずは、自分を整えることから
転職するにしても、しないにしても、リハ職を続けるにしても、別の道を考えるにしても。
最初に必要なのは、良い求人でも、優れたエージェントでもなく、「今の自分がどう感じているか」を整理する時間だと思っています。
転職7回、短期離職3回を経験した元作業療法士として、しがらみなくお話しします。
今の職場に違和感があるという方も、リハ職以外の道が気になっているという方も、まずは一度、話してみませんか。